淡路島後編

  醤油ラーメンとおでんを食べて今日の仕事が終わる。

 日に数回しか通らないバスが横を過ぎていった。

 まだ日も高いので昨日の続きで淡路島をポタることにした。

 予報通りの晴れの海岸線は風もなく、ただ打ち寄せている、
弓なりになったサンセットロードは、4つの岬で仕切られそれぞれ、
特徴のある景色を見せる。


 懐かしい港の景色や、近代的な海水浴場など、変化にとんで魅了する。

 今日は駅伝で言う2区と1区を戻ってスタートの神社を目指すことにした。

 昨日より少し長く往復で、30キロほどの道のりになる。

 今回は、バス通りであることから、最悪はバスで帰ってこれる。
 
 行けるところまで走れるので気が楽だ。
 もちろん、そんなことができるのも、安い物と言え、
降りたたみ自転車のいいところである。

 時刻表を見ると、夕方に一本だけ宿に帰るバスがあるので安心した。

 しかし、走ってみると、岬ごとのアップダウンもリアショックと
上半身をつかえば、昨日より意外と楽に進むではないか!
 調子の良さにびっくりした。
 海つり公園でひと休みして、町へ入ると今日のゴールだ。



 でも、何か物足りない。
神社のわらび餅を食べながら考える。

 こりゃ走って帰るしかないか!



 心のたよりのバスの事は忘れて、帰路へとついた。
 
 光線は逆光となり、海の反射がきれいだ。
 やがてなつかしい、港が見えてきた。
 あっというまに往復してしまったのだ。
 なれというのは怖いものである。
 最後のバス停でバスが追い付いてきた。
 運転手さんは止まって旅館に時刻表を配りに行っている。
 
 遙か彼方に全力で走る?おばあちゃんを見た。
 横に行って聞くと。
 あのバスに乗りたいという、急いで戻って、運転手さんに伝えると、
こころよく待っていてくれた。

 もちろん、このバスの大事さが俺もわかっているからこそ、バスを止めた。

 バスに乗ったおばあさんが、何度も後ろにお辞儀をした。

 次のバスは遅くまでこない。




 16インチ折り畳みの旅は終わり、明日はここで女子駅伝が行われる。


 きっと彼女達は走りきるだろう、俺のチャリの速度よりも早く。


おしまい!

戻る