2002年05月05日(日) 三川合流

嵐山木津自転車道:嵐山〜伏見〜八幡〜田辺〜精華町〜木津〜八幡〜高槻 90Km

  嵐山、晴れ。

 阪急電車から自転車を抱えて降りる。
 折りたためる自転車は、それだけで、行動範囲が広がる。

 仲間と、南に向かって出発した。

 日本一長い自転車道、「嵐山木津自転車道」へ。
 すこしの、追い風をうけて、ロードサイクルは駆け抜ける。
 早いアベレージでも、無理無く走る。
 
 風がもう夏の気配がして、アスファルトの照り返しがきつい。


 すれ違うサイクリストに挨拶をしながら、速度はのっていく。
 
 休憩を挟みながら45キロの道の先にたどり着いたのは、

 ただの看板、その看板の大きな意味は、走った分だけわかるだろう。

 そこに現れた女子高生は、赤い通学自転車だった。
 泥除けに書かれた名前が、通学自転車であることを物語る。
 

 「ここは自転車道ですか?」
 「どこまで行くの?」
 「高校に入学して、近くの駅から学校が遠いので、自転車を持っていきたいのですが」

 彼女の地図を見ると、その、学校の最寄駅の場所は、
この自転車道に沿って30キロ先だった。
 
 まあ、高校生の体力ならば、なんとか3時間もあればいけるが、
なかなかなガッツのある行動だ。

 「みなさんにおいつかれるかもしれませんが、がんばって走ってみます」
 「がんばれよお」
 「すみません、今この地図の何処ですか?」

 女子高生は、笑顔と共にウオークマンを耳に、自転車道に消えていく。
 少し頼りなさげな後姿で。
 お気に入りのそのMDはこれから、5周は繰り返し回る。

 この春入学して、あまりにも駅から遠い事を痛感したのだろうか?
 

 折りたためない、自転車は、電車にも乗れない。
しかし、乗れないからこそ、甘えも無く真っ直ぐに
目的の地に行こうと思ったのだろう。

 昼食をとって、我々も進む。途中彼女とは出会わなかったので、
ちゃんと、走りきったのだろう。

 途中、電車の鉄橋を潜るように越える。




 この鉄橋をみると、昔、通勤の時、鉄橋を越える音で、目がさめて、
次の駅で乗り換えられた事を思い出す。


 三つの川が合流するこの橋で、仲間と別れる。

 木津川と宇治川と桂川に分かれるように。

 ただ、今日、最後にアイスクリームを食べた時、
夏がはじまった事を感じた余韻をのこして、
逆風の河原を漕ぎ出した。

 

かぶんの日記より

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