世界一短い海路。







  


  

行くおじいさん
帰る少女

海の橋が通っても。
海の道は今も生活をつなぐ。

おじさんがたった四人から料金をあつめ終わった頃、
船は坂の町、雨の港にたどり着く。













大雨の小さな漁港。




   


手押し車は、ばあチャンの店。




 












七夕。









      

  











夏の果実。


今日食べるから、二個だけいい?




 


「いいよいいよ。ちょっとまってな」











花屋、カメラ屋

    



  

何十年も守られた大時計のある時計屋さん。


おじさんのエビご飯。

 





   


自然にそこにあるものが、
アートになる不思議な街。



  








今食べたいので、1つだけ、いただいてもいいですか?





「それなら、お茶入れますネ。」
















 



最近当たらない天気。


でも、今日は当たった。









  





下校時間に遅い昼食。



キツネ中華。


雨宿りの記憶。





振り返った先。
尾道がある。

坂の道、猫、おばあさん。雨の中に。

















雨上がり。

祭りの準備。
また猫に誘われる。


 




尾道風お好み焼き。

「油を引かないこのお好み焼きを、
サラリーマンをやめたご主人が発明した」と、おかみさんが言う。

「ありがとう、おいしいよ、お父さん」

おばさんは、
「(天国で)あっちでも、きっと喜んでるよ」と
少し遠い目で笑った。

街猫はお好み屋のお父さんだったのかもしれない









ワンコに誘われて店へ。








コニカのセンチュリア400あります?

「ないなあ、業務用ならあるよ。」



「400だったら海にすぐに行くといい。


水面に移る光が暗くなっては出ないから。」








坂の町でおばさんに教えてもらったのを、思い出した。







 

















夏の色を見つけた。














葡萄もオレンジも見つけた。










雨上がりの水面は、やさしかった。









カメラ屋のおじさんの言ったとおりに。

坂道のおばあさんの話の通りに。





世界で一番短い航路の向こう。

船を作っていたクレーンがもう一度輝く。















夏を迎える準備の夜に、

雨はやっと、止んでいった。




  


夏が始まる。

 


夏の始まりはまだすっぱくて。

遠い気もするけれど。
















雨の日が好きになった梅雨の日。


雨ではじめて、気がつく事もある。



カランコロン。



シャッターの降りた商店街に下駄の音が響く。









七夕の夜だけでも、天気になれと。

下駄で占う明日の天気。






尾道の天気予報は大雨だった。


short route : kabun



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