愛着は深まる、

卒業を繰り返して。
















チャイムのならない日。




 



何時もの学校が静まった、


最後の日に。


 




最後の上履き。






もう履くことはない。




何度もつぶやくサヨナラ。











「おねいちゃん、カッコイイ」






君達も何時か卒業するときが来る。









繰り返し繰り返し。





オトナに向かって。

出会いと別れ。


 


壁は卒業のたびにあるけれど。













夕陽は今日の卒業式。









何時もの街からサヨナラする事も、








離れてゆく事も、


これから何度もある。



  












大人になっても、卒業はやってくるんだ。















いづれ違う日常を見つけて、
新しい身近なものを持っても。











人はその場所を

自分で卒業してゆく。






一回り大きくなるために。














心に近い距離で、

愛着があるとしたら。



眼に見えているものだけが、身近だとはいえない。










遠くても、

近くても、


気持ちの距離が愛着を作る。



  










もう使わないものこそ、




身近な、大切なものだと。

心に残した、


君が卒業の時。




身近なものは、


まだ、心の中に置いてある。


卒業 kabun 2005





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