流れ。










 




秋の真ん中で、君に見せたくて。

心の中に書き残して欲しくて。




















初めての蒼い京都。

   



  

人はたった一度訪れて、垣間見た記憶を
一生の思い出にしてゆく。










 




まだ緑の京都を、見せたくて。










緑の中に閉じ込めたくて。









一息ついた世界のなかへ。




  











雨の後
 



 


気の早い、落ち葉を集める。











 
案内されて、よりよく京都を知った。






時を越えて残されたもの。
何度も繰り返す秋。

色は枯れ、秋の色を受け入れる。
その色こそ歳月。


  


この街では300年の老舗でやっと
一人前。

六代を超えて初めて認められるという。



  











秋風に乗って








冬に抜けるトンネルをくぐる前に



あせらずに







見上げれば秋の空。










秋色に向かって、そしてつかまった。









伸びる影。

  





ゆっくりとゆっくりと








秋の色は
赤くなる。













秋を





見せたくて。








急ぎ足で、駆け回る。















「おじいちゃん、どんぐりの帽子見つけたヨ」





緑の京都を君に見せたくて。
赤くなったときに、キットびっくりすると思うから。





prelude:kabun :SET1






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