長いたびの終わりに。




  



一番遠いところを選んだ。

















西国三十三所

親父との旅。



三十二番目に訪れた。


琵琶湖の孤島。









































 
















那智勝浦から始まり、和歌山の紀三井寺、

奈良の南円堂、京都の清水寺、大阪の勝尾寺、

兵庫の果て圓教寺、

そして、滋賀の宝厳寺。


近畿を一周する道のりだった。













それは、
車社会の今でも。。。














 








  


昔、渡し舟の頃に、
この島に

訪れたというのか。




  










そして、東へと向かう。







唯一近畿地方にはない寺へと。























温泉郷。






  




































 













 










  






レールバスがゆく。。









赤い電車。



 


















   








走り続けたものが、止まっていた。

   



今はもう線路はない。

終わった寂しさと、
人に愛された赤い色が

心に違和感を作る。。





















三十三番目の寺。


満願の寺。









 












福島県まで観音像を持ち帰ろうとしたが、

この山を通過するとき、
まったく動かなくなった。




 



ここが、観音像の安置場所だと気がつき。


この山に収めたという。









そして、最後の石段を登った。



息を切らせ、そして、笑顔で。





三十三本目の蝋燭を立てた。








よく回ったよ、じいさん。




多くの人が三十三箇所目として
満願を達成する寺の下。




 










  


何時も心の中に残っていた、

カウントダウンが終わる寂しさに浸る。









お気をつけて。


  




最後の階段はすぐそこ。




その姿を見ながら、じいさんが言った。
「そういえば、お前、朱印帳もって回ってへんやんけ」


「じじいになった時、もう一度、連れてきてもらうんや、
じいさんと、おんなじようにな」






















都会に帰っても。


この長い旅の記憶は忘れない。


生まれ育った近畿を、一周してみてわかったことは。



あらためて、道の凄さを感じた。


街道が国道になり。

西国が近畿地方になっても。


道は変わらず人を運んでいる。












滝、海、登山、紅葉、鹿、舞台、ロープウエイ、
達磨、山伏、島、温泉、絶壁、唐、仁王、

田楽、饂飩、蕎麦、饅頭、

梅、桜、百日紅、アジサイ、ボタン、水仙、蓮。


晴れ、雨、曇り、霧、雪、ミゾレ、そして、

三年がかりの旅の終わりは、猛暑と嵐の旅。







今日の岐阜の天気予報は、台風前の晴れ時々曇りだった。



summer traveler`s tale
completed

kabun






ご感想ありがとうございます





西国三十三所巡礼について

西国三十三ヵ所巡礼は、徳道上人が始められたとつたえられている。
 近畿一円の観音様のお寺を巡礼する事。
日本最古の巡礼。

観世音菩薩

「世の音を観る」
世の中の願いをよくみてくださる。



traveler`s tale:旅人のホラ話
completed :完成する。