前編




天気予報は台風




空の上はいつも快晴。
天気は下界の空模様。

条件付フライト、台風の中心へと。

「幾分かの、チャンスもあるかとおもいますので、トライしてみます」


機長のアナウンスで、機内は静まる。





















厚い雲の中のエアポケット。落ちる高度。

握った手の強さ。

視界が開け、フラップの向こうに、東シナ海が見えた。

機長は風に乗るように、
ワントライで、下界へと我々を送りとどけた。
















  


たどりついた、スコールのジャングル
空の雲は木々をぬらす。

カタツムリ ヨロコンデ。






















台風の後の生き物。






風に打ち勝ったトウキビ。

  


台風はゆっくりと離れていった。


















雲が切れる。



  


太平洋の彼方から早い夏が来る。
















夏の日差しの中。


  




ゆったりと時間は過ぎてゆく。 







台風の最後の腕が通り過ぎても
心の夏は終わらない。






   

「台風だったから店を移動してた」
おじさんの言葉に、自然との共存の大切さを感じる。





    


”クラゲに刺されたときは酢をたっぷりかける”
酢箱の黄色は海への知恵。

天気や海と生きる。
















でも、

人の知恵だけでは、乗り越えられないものもある。



   

だから、
シーサーを屋根に祀る。








激しい移り変わりの天気と島の人は共存しているんだ。









夏に向かう緑の道。




台風の過ぎた島。





そして、
晴れの予感。












weather report#1


ocean roots(前編) :kabun okinawa




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後編へ続く