ハナ オモウ トキ




今日が始まる。

   







柔らかな日差しの中。


   



今年も花が咲く。





朝の始まりを教えるように。











冬が終る。


  


一花(ひとはな)に。




  



暖かさを感じて。



  













  





  



ながれて行く時。



    



始まりの合図。















ひそやかな色は次第に広がってゆく。



  








 


    

花と花が





つないだ季節。


  






  





  




春霞のなかの。





    

ひととき

   




身体も、心も




  




待ち望んだ色に



  



やっと包まれて。



  








水ぬるみ。






  



誘われた雅。





  


嵯峨天皇、春の御殿。



   






  








ほら鳥がこんなに。

  





嵯峨野の春は、



   


あの頃から変わらない。






清明の日。





  






  








みんなキラキラと、光ってゆく。



   




 



鴨は山に帰り、ツバメが里に戻る日。

五大堂にも春が来る。





 







山里あるいて。

 




であった景色




 


初めてで。






初めてじゃない。






   


歩く後には花が咲き。

   


   


   



走る先に、春が来る。



   

春の味広がる。



  








であって、



   


そして笑った日々。




   



まだ薄い青空に映えて。


 


切なさも。
はかなさも。










いとおしいまでに待った時と














やっときた春に、








そして、咲く花に消されて。










  























 






  

小さな冒険をはじめる時。







  









何もかもがはじまる時。


 




初めての時の気持ちを、
閉じ込めた想い出を、







 


何時か。




 



思い出せるように閉じ込めた。


 

花咲く季節は繰り返す。









だから、






花咲く場所で、大切な気持ちを、思い出す事ができるなら。



花は、何度も、何度も咲くだろう。


初めてのように

ハナ オモウ トキに心咲く。










花想時:2008:KABUN






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