舞桜







夜明け前







桜に会いたくて。






京都にやってきた。

  








さわやかな春の日。





















日差しに迎えられ。







  




春の花は色々あれど。








   



これほどやさしい花はない。








春を知らせる花は。


























やっと長い冬から













日差しの季節へと変わる事を
教えて咲く。












昔から続くこの桜達を









愛でに人は京都へと集まった。









   





















桜に足を止められて。
























桜にまた誘われる。













  

桜に包まれて。




さらに人は桜を求める。



桜は風景とともに咲く。





風景のそばで華やかに咲く。




流れ行くように古都に寄り添う。




 









人は街を作り。











   

桜を植えた。

   

















  











植えられた桜には、それぞれの場所で、

咲く意味がある。






街に寄り添うように。

桜は住み続ける。




   




春を急ぐ。








駆け足で
信号が変わる前に急ぐように。

   


それは、一気に春が始まる事を、






桜に教えられるから。







 



















はじめる春。


















始まる春。

















そして、お別れの日に。


  





花びらは流れ。



   







最後の桜を愛でる。





  







  



それぞれの、気持ちの中に




  



今年だけの桜を咲かせた。







暖かな日差し。


 









まだ冷たい水。

















優しい風


  







アイニキテヨカッタ。








春の予感を、



  



探し続けた




  






時間は過ぎて。















桜たちは花を散らしてゆく。













まるで舞うように。











雨とともに。










毎年咲く約束。


    


忘れないでと。








   








また来る約束だけを残して。







散ってゆく。


 










 













 


さよならの夕日。






さよならの夜が来た。


  






桜舞う日に

桜舞う日に


サヨナラ





サヨナラ。





そして、サヨナラして




 





本当の春がやっと始る。









古都へと春が舞い降りる。






舞桜:KABUN:CANON 300D





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