われわれの体に「つぼ」とよばれた、流れが集中するところがあるように、

地球にもそれはあるという。

「龍穴」と呼ばれるところには、気があふれ、生き物の基本がそこにあると、

昔、ばあさんが話してくれた。













寶山寺





有史以前の火山。険しい山肌を背負う。

不動明王様と聖天様。

 


開祖役の小角が
般若経を納めたことから

般若窟という名がついた。


 



また、鬼を捕らえここで改心させ、弟子にしたという。






険しい石段の先に。


 



修行の地がある。


山へ引かれる力今も続く。















興法寺


霧雨、森が隠して。


 











かなり山を降りたところに、
鳥居がある。




 


ここも聖天様がいらっしゃる。



 






 

花に迎えられて。






















本堂の脇の護摩堂の役小角に出会う。


 


山奥の森の中。

あたかも道しるべのように。


 



大きな流れは雨の中、ひそやかに。















吉祥草寺

役小角はここで生まれたときに、


 


一童子現れ、自ら香精童子と称し、
大峯の瀑水を吸みて役ノ小角を潅浴す、
その水、地に滴りて井戸となる
という謂れをのこした。

 
 


まだ若い行者像。



 



五大明王がそろう寺は、
ようやく今年、修理再建された。


 


役小角(役優婆塞)は、生まれながらに知があり、
博学なること当代一にして
三宝(仏、法、僧)を信じ、これを持って業としたという














大野寺

室生の入り口


   




弥勒菩薩の姿



川向うからの視線は
鎌倉時代から。










 









守られた、大河の先に光ありて。

















室生寺


女人高野。








 

















 

多くの光と出会う山。
過去未来現在を救う。












室というのは
特別な神聖な山のこと、
三輪山 室生 伊勢 太陽のライン。

室の道。

龍がここにも横たわる。

  








 



  








小橋の先、空気が変わる。

  






ここはこの世とあの世の境なのか。









 

この世の果てから天上界へ。







ここに宿る龍神に役小角は、

雨乞いの祈祷をしたという。














下界に降りた時。



心も軽くなる。



 




消え去った心の何かは、ここにおいて帰る。















弘川寺










薬師如来。




そのそばに、今も。







 






生命の息吹、入り口の予感。










観心寺






人は大人になるとき多くのもの学ぶ。


















 









でも忘れてゆくものある。





















 



居心地のいい空間。











であったやさしい時間さえ。











子供の声。



 

「きもちいいよ」




「たのしいね」






「こうしていると」






「ここで」











居心地のいい場所。






子供のほうが、わかるんだろうなあ。




















比叡山

平安遷都最大の願い














都のはずれに山がある。















延暦寺 根本中堂



四神にまもられた平安京。


794年の遷都の時、
多くの者たちは鬼門にある霊山「比叡山」を恐れたという。

しかし、
若くして力を持つ僧がそこで修行していると知り、
平安京は鬼門封じの望みをかけた。


平安遷都最大の希望。

「最澄」



















「薬師如来」

消えたことのない灯明。


ここは、すべての起源。







今も都は守られている。


龍の路が京都駅ビルで途切れたという現在も。












無動寺 明王堂


延暦寺の傍らにひそやかに。

百日回峰行、千日回峰行の拠点がある。









不動明王に守られ。

弁財天がいらっしゃる場所に、



また、龍の住処を見つける。

ひそやかに。













霊山は気象によって、思い出された。







忘れてしまった、いろいろなものは
まだ山奥にたしかに残っていた。










人が守る物だけではなく。









自然の中で今も、
ちゃんと残されていゆくもの。


















そして、ばあさんの言う龍の穴。



子供のころだけ感じた安らかな場所。














その記憶をもっと、もっと思い出そうとして。


まだ探し続ける。











今年の探し物は、まだまだ見つからない。


龍 : 「探3」;KABUN




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